基本方針


[超高性能2世帯住宅]
 

現在に生かす




前項「自宅の遍歴」で従前の住宅に関して不満を列挙しました。
それらの不満を解消するため、内容を整理してひとつひとつ対応を検討し、方針を立てていきます。

まず手始めに、数ある不満を漠然とながらカテゴリ分けして右のように順位を付けました。
それぞれに対する対応を考え方針を決めて、そのうえで、優先順位を考慮しつつバランスの良いプランを練っていきます。

  1. 夏の暑さ、冬の寒さ
  2. 騒音、振動
  3. 不適切な間取り
  4. 物であふれる収納

【夏の暑さ冬の寒さ】

家の中にいながら夏の暑さや冬の寒さが不快なのは、居室とその他の部分の寒暖差が大きいことによります。空調をしている部屋でも、場所によって温度差があれば不快に感じます。

(図1)

(図1)は旧宅1階のエアコンなど空調機の有効範囲示したもので、赤い部分がエアコンなどで温度調整される部屋です。青い部分は扉で仕切られて普段人がいない部分で、冷暖房された空気は遮断されています。
今でこそ(2020年)各住宅メーカーでも全館空調を推し進めている状況ですが、以前は日本の住宅ではこのような温熱環境が一般的でした。
図中の赤い部分のためだけに、夏はエアコン3台、冬はファンヒーター3台を稼働させていました。
各部屋のドアを閉め切って使用しますが、今考えるとペラペラのフラッシュドアと断熱材の入っていない間仕切、単板ガラスにアルミサッシ、そのような無防備な部分から熱が漏れ放題で、まるで開けっ放しにした水道の蛇口から光熱費をたれ流しているような状態です。
冬は部屋から一歩出ると外と変わらぬ寒さで、入浴時のヒートショックも心配でした。脱衣室は電気代のかかるセラミックヒーターで暖房しなければならず、入浴する時間帯も家族6人それぞれ違うため、毎日何回か湯を沸かしなおす必要もあります。

(図2)

理想は(図2)のように家全体を冷暖房することができる状態です。
家全体の熱損失を計算し、断熱性気密性を高めることで、一般的な壁掛のルームエアコン1台で全館冷暖房することが可能となります。
これを実現するためには、部屋ごとの仕切りをなるべく少なくするなどして、区切られた部屋にもエアコンの空気を送り込むことができるような工夫が必要となります。

●暑さ寒さ対策は、全館冷暖房で家じゅう温度差を作らず、さらに冷暖房エネルギーの消費を極力おさえることを目標とした。

【騒音・振動】

当時の家の前の道路は6m幅で、広くはないのですが交通量が多く、朝夕は渋滞で車の出入りがしづらく、夜はトラックの通行による振動と、バイクの騒音で耐え難いものでした。
歩道や横断歩道もないので、歩行者が道の端を歩くのも命がけです。

交通渋滞の問題を解決するには条件の良い土地を探すしかありません。

トラックなどによる振動も同様です。この振動の原因は大体が舗装の不備によるもので、道路の陥没した部分をトラックが通るたびにタイヤが落ち込み地面に衝撃を与えるのです。行政にお願いして補修をしてもらうのですが、陥没した部分にアスファルトを塗って終わりです。根本的な解決になりません。ほかの部分がまた陥没します。
地盤改良をしたり建物を重くすることで振動が改善されることもありますが、根本的に解決するには条件の良い土地を探すのが一番です。

夜中のトラックは、振動のほかにすさまじい音をたてます。道路の陥没した部分を通るとき、タイヤが落ち込んで”ドスン!ドスン!ギシギシ、キーキー、ガタガタ”とやかましいことこの上ないです。しかも夜中で乗用車の交通がほとんどないため、輸送を急ぐトラックがひっきりなしに、かなりのスピードで飛ばしていくのでたまりません。
やかましさでは夜中のバイクは殺人的です。うちの前で突然スピードを上げようと、急にアクセルをふかしたりされたときは心臓が止まるかと思うほどびっくりします。
また、この辺りは割と田舎町なので暴走族のなれの果てのようなものたちが、昔を忘れられずいまだに改造バイクで走っています。夜中12時を過ぎると決まって”バーンババ、バーンババ、バーンババ、バーンババ・・・”と通り過ぎて行きます。道路の向かい側はコンクリートのビルなので騒音が反響してたまりません。
騒音に関しては断熱・気密を良くするとかなり緩和されます。断熱で使用するグラスウールは防音効果もあり、サッシなども気密が良いものとすることで防音にも威力を発揮します。

●騒音・振動に対しては、第一に条件のいい土地を探す、そのうえで地盤改良をしっかりとする、断熱・気密をしっかりとすることを目標としました。

【不適切な間取り】

■普通を捨てる

物事を決めなければならない時、意識するしないにかかわらず「普通」を選択することが多いかと思います。(「一般的」という言い方もありますね)
住宅の設計をするときにもこの「普通」が付いて回ります。住宅を考える際、普通と考えられる事項を以下に挙げてみます。

  • 子供室は6帖
  • 夫婦寝室は8帖
  • トイレは1帖(若しくは0.75帖)
  • 脱衣室は1坪(2帖)
  • 廊下・階段の幅は3尺(910mm)
  • 天井の高さは2.4m
  • または天井は高い方がいい
  • 壁の床と天井の堺には巾木・廻縁を付ける
  • 建具の上部は床から2mの高さにそろえる
  • などなど・・・

きりがないのでこのくらいにします。
最近(2020年2月頃)の住宅では「普通」が大きく変わりつつありますが、上記のような認識はいまだに広く根強く残っているように感じます。

ところで家の使いづらさというのは、実はこの「普通」とういうのが原因ではないかと思うのです。
「普通」や「一般的」とは、良くも悪くも一昔前と変わらぬものということです。
あるとき突然現れた見慣れぬものでも、時と共にそれが広く普及して見慣れてくると「普通」のものへと認識が変化してゆきます。
それが良いもの、悪いものにかかわらず、ただ見慣れたものは「普通」「一般的」なものとなります。

似たような意味合いで「伝統」という言葉があります。
これも昔から変わらぬものという意味では「普通」と似ていますが、「伝統」には、信仰、思想、学問などによる確固たる理由や意味づけがあるという点に大きな違いがあります。
「伝統」には、そうしなければならない又はそうしたほうがより良いという、事物に対する重要性が含まれていますが、「普通」や「一般的」には重要性がかなり低いものも含まれます。

「伝統」には≪そうしなければならない≫という一定の強制力がありますが、
「普通」にはそのような強制力はありません。
「普通」であろうがなかろうがどっちでもいいのです。

そのような違いが抜け落ちて、「伝統」=昔から広く存在する事物=「普通」という認識が出来上がり、「普通」にしたほうがいい、間違いないという考えに至るのではないでしょうか。

「普通」を選択すれば何事も簡単です
今まで通り他の人と同じようにやればいいのですから。
何も考えることはありません。
「普通」にしていれば何か不満があっても悩むことはありません。
今までもそうだったのですから。
それが「普通」だから仕方ありません。
使いづらい家でも仕方ありません、それが「普通」の家なのだから。
「普通」に家を建てれば間違いありません!

それでも、せっかく家を建て替えるのだから、できるだけ不満のある部分は解消したくはないですか?
物事を改善するのは大変です。不満の原因を探して、なぜそうなるのかを考え、不満を解消するための対策を立てなければならないからです。
上手くやらないと新たな問題が発生するかもしれません。それに対する対策も考えなければなりません。
大変かもしれませんが≪今までと同じようなやり方で家を建て替えて、今までと同じような不満に耐えなければならない≫そんな生活を続けるよりも、≪不満や不便を解消できる絶好のチャンス≫と考えて理想の家づくりをしてみませんか。

●「普通」にしているだけでは不満は解消されないので、「普通」にしておけば間違いないという考えを捨てることから始めます。

■動線を考える

不満の少ない間取りとするためには、まずどのような部屋が必要かを考え、様々なシーンを想定し、衝突することがなく遠回りする必要のない動線を描けるように配置を決める必要があります。
今回はエアコン1台で全館冷暖房を目標とするため、空気の流れも考慮する必要があります。

移動の自由度や家じゅうに空気を循環させることを考慮すると、部屋の仕切りはなるべく少ないほうが望ましいです。
全館冷暖房と部屋の有効面積をなるべく広く取るという目的のために、廊下は作らないこととします。
建物内部のドアも極力なくします。

外部への出入口となる開口部(ベランダへの出入りなど)は、個室を通らずに行けるものとして、あらかじめ家具等の配置を決めて出入りがしにくくならない位置に配置します。

高齢の両親が同居するため、両親の寝室、トイレ、洗面所の動線は明快にします。
人が歩く部分に物がはみ出さないように収納も適切に配置しなければなりません。

●などなど動線に関する注意事項を明確にしたうえで平面を計画します。

■部屋の広さ

今まで暮らしてきた経験から、本当に必要な部屋の広さを決めていきます。

特に気を付けたかったのは収納手ペースについてです。
収納場所については広く多いほうが良いという考えは捨てました
そのように収納スペースを作っても、物の出し入れのしにくい場所には使われることのないものたちが居座ることになり、無駄に空間を消費するだけです。

収納に関しては、生活に必要なものをひとつひとつリストアップして、どこに収納すればいいか、どのくらいの収納が必要かをまず把握することにしました。
そのうえで普段頻繁に使うものは、それを使う場所の近くに、年に何度も使わないものは小屋裏に収納するという方針を立てました。

奥行きのある引き出しや、開閉のときにストレスとなる開きの扉は排除するなど、あれこれ使い勝手を考えると、市販の家具では満足のいくものを見つけるのが困難なため、主な家具は造り付としています。
小屋裏収納は物が増えても人が通れるスペースを確保できるようになるべく広く、かつ出し入れがしやすいような梯子を設置できる形式が望ましいと考えました。

寝室については本当に8帖が必要なのか、両親は夫婦別室とした方が良いのかを検討する必要がありました。

脱衣室については日ごろから1坪の広さに不満があったため、収納するものや洗濯の作業、洗うものを置いておく場所などを考慮したうえで広さを決めます。

その他、断熱・気密をしっかりとしたいため家自体をコンパクトにする必要があったので、廊下は作らないこととしました。その代わりLDKや共有スペースなど有効に使える面積を確保することにしました。

■天井の高さ

結論から言うと、天井の高さは好きにすればいいです。

昔の家の天井は2,200mmとか2,300mmなどの高さのものがざらにありました。やがてそれが2,400mmが標準的な高さとなり、現在(2020年)では2,500mmが標準となりつつあります。
約30年の間に200mmも天井高の標準が高くなっているので、あと100年もすれば天井高3,200mmが標準になっているかもしれませんね。
放っておくと天井はの高さはどんどん高くなっていくようです。

なぜ天井は高い方がいい?
思うにほとんどの人が現状の部屋を狭く感じているせいではないでしょうか。
天井が高いほうが部屋が広く感じる」という思いから新築時に天井の高さを100mmだけ高くします。初めの内こそ「開放感があって広々している」と感じますが、しばらく生活していると今までと同じように部屋が狭く感じてきます
なぜでしょうか?

入居したての頃は、見慣れない天井の高さに感動して目線が上のほうに向きます。
そして今までより100mm高い天井をうっとりと眺め、
天井が高いっていいわね
そうだな
なんて会話をしたりします。
やがて新居での生活に慣れてくるとその目線も生活行動に必要な低い空間に移っていって、今までと変わらぬ物たちが増えてきた今までと変わらぬ広さの部屋に、段々と気づくようになってきます。
すると、結局以前と同じように部屋を狭く感じるようになって、
天井、高くしてみたけどあまり変わんなかったな
と言うことになります。
3,000mm~4,000mmくらいに天井を高くして、なるべく上のほうに目が行くようにすれば、物が何もない空間が目に入り広さを感じるかもしれませんが、いざ視線を落としたときに雑然としたものが目に飛び込んで来れば同じことです。
(吹抜けも同様と考えています)
新築時に高い天井や吹抜けに感動するのは、それがその人にとって非日常的な空間だからです。それが日常となっていくにつれて感動も薄れていくのです。

部屋の広さと天井の高さは関係ありません
天井が高ければ「天井が高いなぁ」と感じ、天井が低ければ「天井が低いなぁ」と感じる、それだけです。
部屋が狭く感じないようにするためには、

  • なるべく物を置かない
  • 立ったときの目の高さより背の高い家具を置かない
  • 立ったときの目の高さより高い位置に物を置かない
  • 目に入る物の配色を考える

など、(私自身なかなかできていませんが …)基本的なことがしっかりとできていれば、100mmや200mm天井が高かろうが低かろうが関係ありません
「部屋が狭いなぁ」と感じれば部屋を広くするしかないのです。
そのうえで「天井が高いなぁ」と感じたら天井を低く、「天井が低いなぁ」と感じたら高くすればいいのではないでしょうか。
冒頭で言いましたように天井の高さは好きにすればいいのです。

私は、いつからか記憶にないのですが、2,400mmの天井高さを高すぎると感じるようになっていました。
床に座る生活(床座生活)をしていたせいもありますが、椅子に座ってもベッドに寝ても、部屋の上部がポカーンと間の抜けたような感じで違和感を感じていました。
吹抜けのあるビルの大空間のロビーに、ひとりポツンと座っているのに近い感覚です。

その感覚を意識してから部屋を見回したとき、サッシの上端で床から2,000mmより上の部分はほとんど何も物がないことに気付きました。
そうなるともう気になって仕方がありません。
(サッシ上400mmの空間は必要なのか?なぜ400mmなのか?なぜ天井高さは2,400mmなのか?)
エアコンと時計をなくして、照明器具もダウンライトにしてしまえば2,000mmより上の空間はいらないんじゃないか、と思うようにまでなりました。
ほとんどビョーキですね。

最近ではネットでも高い天井・低い天井についてそのメリット・デメリットが話題にのぼるようになっていて、低い天井に理解を示す人も増えてきたように思います。

私は高い天井はメリットよりもデメリットの方が大きく感じ、低い天井のメリットに魅力を感じます。


●というわけで、少なくとも寝室などの個室の天井は、なるべく低く抑えるようにしました。

天井高さに関しては、旧白洲邸 武相荘(ぶあいそう)が非常に参考になりました。
白洲次郎が東京都町田市に移住するため購入した民家を自分流に改修しながら住んでおられた家で、一般に開放されていて見学することができます。
部屋ごとに天井の高さや床の高さが変わっていて、書斎として使用されていた部屋などは梁がむき出しで、床から梁の下までの高さが2,000mm程度しかありません。
この書斎に入ったときは、さすがに2,000mmは低いと感じました。

【物であふれる収納】

うちの家族は自分を含め妻、子供2人、みんなO型です。母はA型、父はB型。
前項「自宅の遍歴」にある旧宅の「物」分布マップを見ると、両親が使う1階と我々が使う2階で、収納場所からはみ出た物の量が圧倒的に違うのが分かります。

収納を考えるときは、まず状をしっかり把握することが大事です。

自分たちの物の置き方を分析した結果、使いたいとき使いたい物にすぐ手が届く範囲すぐ手に取れるように見えるように置いているようでした。
そこを理解せず、生活の場に物があふれるのを収納場所が少ないせいにして、家具を買い足し部屋がどんどん狭くなってゆくのです。
どうやらこれはO型の特徴のようです。
両親はと言うと収納場所さえ作ればきちんとそこにしまうようなので、我々O型族の性格にあわせたものを考えればよさそうだということが分かりました。

床に座る生活(床座生活)をすると手の届く床に物を置いてしまい、どうせまた使うからとそのままにしておく人たちなので、椅子での生活とすることから考え始めました。
そしてなるべく腰を上げて手を伸ばせば届く範囲、1歩2歩歩けば手が届く範囲内に、その場で使うものを過不足なく集約できる収納を配置するようにします。

■造り付け家具の勧め

必要以上に大きな収納は、捨ててもいいものまでため込むことになるので、物の量に見合った収納家具を配置する必要がありました。
この辺りの考え方は上記、「【適切な間取り】■部屋の広さを考える」に書きましたので省略します

家具に生活を合わせるのではなく、生活にあった家具が必要だったので、主な収納は造り付けを選択しました。

  • キッチン収納(1階、2階)
  • テレビボード(1階、2階)
  • キッチン前カウンター(1階)
  • 洗面脱衣収納
  • 両親寝室収納(仕切りを兼ねる)

これらは、ある程度スケッチをしてプラン・作図を家具屋さんにお願いしました。

実際に使うもののサイズを伝える

これらの物をどういう風に配置して使うか、ほかにどのようなものを収納するかなどを伝えて、たたき台となるプランを考えていただきました。

たたき台をもとに、ここはこうしたいなど希望を具体的にしていきます。
だいぶ希望に沿ってきましたが、さらに細部を検討していただきました。
何度かの打ち合わせの後の最終図面です。

ちなみに、うちの場合上部の棚の扉は開きだと開きっぱなしにされることがあって、扉の角が頭に突き刺さったり痛い思いをしたことがあったで、引戸にしてもらいました。
これをもとに、現場の寸法に合わせて微修正ののち設置されることとなります。
なかなか面倒な家具ばかりでしたが、最後まで丁寧に対応していただきました。

ご協力いただいたstudioSOU SHONANさんのホームページはこちらです。
http://www.soukuukan.com/shop-shonan/

■クローゼット

クローゼットの理想型については以前から考えていたものがあって、できればこれを取り入れたかったのですがプラン的に面積が足りずに断念しました。

それでも可能な範囲で理想に近づけるように考えなければなりません。
寝室に洗濯物を取りあえず置かれるのを防止するために扉のないウォークインクローゼットを採用することにしました。
上部は上着やシャツを吊るすためのパイプハンガー、下部はなるべく引き出しを作らず畳んだ衣類を棚板に並べるような形式を考えました。
とにかく収納しやすく、取り出しやすいを目標にプランニングしました。

■短期・長期収納

収納を計画するときは、普段頻繁に出し入れするものや消耗品など一定期間で追加されたり消費されたりするものなどの短期収納と、ひな人形・五月人形や読み返すことがないけど保管しておきたい本などの長期収納を明確に分けることが重要だと考えます。
身の回りにある物を、短期収納と長期収納のどちらにあてはまるか分類することから始めます。
【短期収納】
掃除機、モップ、バケツ、雑巾、筆記用具、ハサミ、カッター、のり、セロテープ、ステープラー、食器、箸、スプーン、フォーク、コップ、歯ブラシ、歯磨き粉、ドライヤー、衣類、靴、スリッパ、医療品、ストック品(トイレットペーパー、ティッシュペーパー、洗剤、など)などなどなどなど・・・
【長期収納】
季節品(ひな人形、五月人形、鯉のぼり、炬燵、ファンヒーター、ストーブ、バーベキューセット、浮輪、水着、水中眼鏡、などなど)、保管品(防災グッズ、アルバム、思い出の品、記念品、本、CD、レコード、貴金属、空き箱、などなど)などなどなどなど・・・

挙げればきりがありませんが身の回りの物を出来るだけ把握して、これらを分類し、適所に適量の収納場所を確保するように計画します。
基本的には短期収納はそれを使う場所の近くに、長期収納は小屋裏など普段の生活動線から外れた場所に設けるようにします。
特に短期収納は余分なものまでため込まないように、造り付家具で適量のスペースを確保できるようにします。


ここにご紹介した基本方針は、私たちの家族のために考えた方法で、それぞれのご家庭にあわせた問題点の見極め又その解決方法を探してゆく必要があります。
例えば収納に関していえば、収納設備にライフスタイルを合わせて生活することができるご家庭では、デザイン優先で家具などを考えることも可能でしょう。


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