快適な家

住宅の性能を高めることで、その住宅の居住性は快適なものとなります。

住宅性能についての概要やランクについては「住宅性能表示制度」という制度があるので、これが目安となるでしょう。
また同機関では「長期優良住宅」「低炭素建築物」「BELS(建築物省エネルギー性能表示)」などの制度があり、他にもフラット35などの住宅ローン制度でも独自の性能基準が定められています。


これらの制度は、ある程度性能の高い住宅を建築することで優遇措置を得ることができますが、その条件として性能についての基準が定められています。
また、これらの基準はそれぞれに定められた一定のレベルの性能を持つ住宅を作るための基準であって、本当に満足できる家をつくるには、さらに性能を高めることが必要になることもあります。

住宅を計画するうえでは、一部の性能を高めることで他の一部の性能を下げなければならないという場合があります。例えば耐震性を高める目的で耐力壁を増やすため、窓を減らさなければならず採光や日射熱を得る性能を犠牲にしなければならない場合などです。
さらに、高性能を得るためにはその分費用がかかります。
最も必要な性能は何なのか、今暮らしている家について日ごろ一番不満に思っていることは何か、新築を計画している敷地で一番問題となることは何なのか、住まいの快適性に必要な条件を熟慮して予算と照らし合わせながらバランスの良い計画をすることが大切です。

総合的な計画

断熱・気密・温熱・換気・耐震・振動・防音・火災・永続持続可能性などの性能に関する様々な要素は、お互いが非常に密接にかかわっています。
断熱や気密を検討するとき、同時に構造的にも検討する必要があり、それと共に設備関係(空調・換気・給排水の配管・電気の配線)及びその持続可能性(メンテナンス)などを総合的に考慮しながらプランを決定していきます。

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