超高性能2世帯住宅

はじめに

2世帯6人で住む自宅の新築です。
自分が住むための家を、50歳間近となって初めて自分で設計することができました。
きっかけは駅前の再開発です。駅から徒歩約5分くらいの土地で旧宅に暮らしていたのですが、駅周辺の再開発が決定したため、移転をするために新しく家を建てなければならなくなったのです。
30年間使用された旧宅は、新築から20年ほど経った頃から少しずつあちこち傷み始めていました。建て替えなどを考えたこともありましたが、駅前再開発の話があったため、それが決定するまで修繕をしながら騙し騙し生活していました。移転直前にはあちこちボロボロな状態でした。
そして最初に開発の話が持ち上がってから10年以上かかって、ようやく計画が決定したのです。

新しい家を設計するにあたって、それまで暮らしながら不満に思っていたことを解消するために色々考えました。また仕事を通じて得たアイデアや問題点などを考慮したつもりです。前述の開発の話があってから10年の間にも、住宅に関して様々な情報を得ることができました。ちょうど50歳の節目となることもあって、この年に家を建てることができたのは本当に良いタイミングだったと思います。

事務所を開設して13年、設計事務所のスタッフとして働いていた頃からすると28年、仕事を通じて様々な家やその暮らしを見てきました。そうした中で自分なりに理想とする住宅像というものが出来てきたと思います。
これまでの経験を参考に、できるかぎり理想に近づけるような家となるよう設計しました。完ぺきではありませんが、これから家を建てる方の参考になれば幸いです。

田口建築設計事務所  田口 知弘


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