家づくり

FLIR C3 のレビュー

画像

サーモグラフィカメラでは各部の表面温度分布を見ることができます。
FLIR Tools というフリーソフトを利用すると、撮影した画像に測点を追加したり色の変更したり編集を加えることができます。

上は鉄筋コンクリート造3階建ての2階にある事務所の画像です。
床付近と天井付近で5℃以上の温度差があることが分かります。

同じ部屋の外壁側の壁です。
ところどころ濃い紺色の点があります。コンクリート壁に石膏ボードを張り付けるためのモルタル団子が熱橋になって、壁表面温度が低くなっていることが分かります。

Q1.0住宅自宅の壁です。
中央温度の低い部分は樹脂サッシAPW330にハニカムサーモスクリーンを閉めた状態です。壁の色がはっきりと分かれている箇所がありますが、壁むこう側の左側は外部、右側は室内で壁際に冷蔵庫が置かれています。
外壁・天井とも断熱がよく効いているので、部屋の上下で温度差はほとんどありません。最初の事務所の写真と比べていただけるとよく分かると思います。

自宅、樹脂サッシAPW330に楽々ブラインド(遮光)を閉めた部分です。
ここは実験的に断熱レールなしで壁の内側に設置しました。サッシの結露はこの設置方法のほうが少ないです。
先ほどの断熱レールを設置した部分には見られなかった、コールドドラフトがはっきりと分かります。


工事中では気密工事が終わった時、気密の弱点を発見するのに非常に役立ちます。
また、雨漏りや内部結露に対しても(その程度にもよりますが)壁や天井を壊すことなく、その発生部分を特定する手がかりに利用することもできます。

非常に簡単にではありますが FLIR C3 についてレヴューさせていただきました。
現在(2021.1.30)公式ページでは C3-X という新しい機種として掲載されているようです。また昨年には C5 という C3(-X) より画角が広く精度の良い機種が発売されていて、価格も数万円の違いなので、これからサーモグラフィカメラを購入するなら、私は C5 を選ぶでしょう。。。

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